The Usual Disclaimers Apply

CGEモデル分析、ときどきDIY&フライトログ(しばしば比率逆転)

Accepted: Economic De-integration in North America and Foreign Direct Investment from Japan

NAFTA/USMCAとFDIのペーパーがアクセプト。幻のGRIPS開催2020GTAPで報告し、1度リジェクトされて、再投稿。改訂要求は、2名の査読者から、技術的なコメント(おそらくCGEモデラー)と「モデルの予測能力を検証せよ」(たぶんCGEモデルはあまりよく知らないが、FDIの専門家かな)というコメントをもらう。前者は、まあ、説明すればいいのだけれども、後者はどうしたものかと悩む。assessment用のCGEモデルに対してpredictabilityを問うこの種のコメントは、いつもながらどうしたものかと思う。幸い(?)、USMCA妥結後の対メキシコFDIの落ち方が、シミュレーションの結果とだいたい整合的だったのでこれを見せて納得してもらう。もう1ラウンドあるかと思ったけれども、再投稿後1ヶ月程度でアクセプトの連絡が来たので、結果的には、minor revisionということだったのか(それならそう言ってくれればなぁ、とも思う)。


あまり文章を改訂することは求められなかったものの、やはり、ネイティブの先生と修正点についてやりとりをすると、いろいろ変更が出てくる。(毎度、英語能力の違いに絶望しつつも)ずいぶんと読みやすくなったのでそれはそれでよかった。


内容としては、

  1. 米国による鉄鋼・アルミ関税
  2. メキシコが自動車輸出の原産地規制(ROOs)を満たせずにMFN関税(2.5%)に直面
  3. 2.+カナダ
  4. 日米自動車関税撤廃(実際は、日本の輸出のみ)

というシナリオで、北米3カ国と日本を中心とした、自動車生産、貿易、日本からのFDIなどの変化を見ていくという話。昔から日本のFDIを全世界規模で当てはめたCGEモデルを作ってみたかったので、1つ達成した感じ。なお、日中の2カ国間(というか、実際は、対中のみ)FDIの分析は大震災後の電力危機の文脈でやったことはあった。


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