The Usual Disclaimers Apply

CGEモデル分析、ときどきDIY&フライトログ(しばしば比率逆転)

Paretoのkとバラエティ間の代替の弾力性σを探す旅に出ました(1)



 しばらく帰ってこられなさそうです。冗談はともかく。





推定結果



(1)企活: 製造業(全体), 2003


TFP分布を、あらかじめ別にOlley-Pakes(1996)法で推定

(Pareto)分布の下限Xmを1に基準化

平均E(X)(2005年だと、図1-5から2弱か)から

E(X)=Xm*{k/(k-1)}を利用して

k=1.69と推定。




(2)企活: 製造業(製造業20部門別), 2002


Pareto分布をOLS推定。

k=1.80(製造業全体), 1.77-2.30.




コメント



  • kの値が小さい感じ。k>σ-1という制約を考えると、代替の弾力性σが取り得る範囲が厳しくなる

  • 企活の対象企業が従業者数50人以上の(比較的規模の大きい)企業だから、kが過小評価(fat tail)されている? (「真の下限値」辺りの数多い低生産性企業のサンプルが落ちている。)





参考文献(上記以外)






謝辞


伊藤萬里先生に補足の解説をいただきました。感謝。