The Usual Disclaimers Apply

CGEモデル分析、ときどきDIY&フライトログ(しばしば比率逆転)

クラウド・ファンディング

先日、科研の申請を完了しました。これでOKと思っていても、いざ出してみると、誤字脱字、主語が変、経済学者のくせに3桁の足し算が間違っている...(いや、私の専門はマクロとかそういうことなので、「億以下」は切り捨てなんですよ...ゴメンナサイ、ウソデス)、いろいろ事務局にはご迷惑をおかけしております。あとは、4月1日の発表を待つだけです。



私は申請すればそれで終わりですが、受け付ける方はこれからが本番。研究費をつけるに値する研究を選ぶのは大変でしょう。私が申請したものは基盤Cなので、誰も悩まずに一瞬で決められるのでしょう、きっと(ダカラ、トオシテ、オネガイ)。



ワイリー・サイエンスカフェ

<記事紹介> 研究費助成の配分にピアレビュー審査は要らない? 研究者の負担が重い現行制度の大胆な改革案をめぐる論争(EMBO reports)



ででているように、レビューアーの人的コスト等が多大になる。論文査読と同じような問題があります。



一方、最近流行のクラウド・ファンディングが、学術研究にも進出してきているようですが、このかわりになるでしょうか。プロの研究者以外が投票・出資するので、その分プロの手が空くのがメリットです。ただし、プロではない人を相手にするので、それに向けたプレゼンの工夫が必要なようです。(なお、これはこれで、研究者にこれから求められるスキルなので、無駄にはならないでしょう。)



こうした手法に適した分野というものがあるでしょう。「希少生物の生態」のような、ナショジオに出てくるような、目に見えやすい分野ならいけそうか。一方、「三角関数のうんたらかんたら(ごめんなさい数学はわかりません)」、みたいなやつは厳しいか。投票者が持つ過去の悪夢を呼び起こしてしまうかもしれないから。



具体的に一つ見てみると(ググって出てきたのがこれだというだけのことで、代表的なものかどうかとか私の推薦とかいうことではありません、念のため)、たとえば、

academist



では、コストは、というと、オンライン上での篤志家の時間コスト以外には、上で言及したWebに特化したプレゼン資料作成コストがあります。



あと、このシステムを提供する事業者はボランティアかというともちろんそうではありません。FAQには、




プロジェクトを掲載する際に、手数料はかかりますか?


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プロジェクトの掲載費用は無料です。プロジェクトが成功した場合に限り、プラットフォーム利用料として達成金額の20%(決済手数料3.25%を含む)をいただいております。



っと、結構、場所代が必要のようです。(社会的に)結局のところコスト・セービングになるのかは、ちゃんと積み上げて計算する必要がありますね。



研究者個人のコストとしては、別の研究費とのマッチングで出すとして、この20%の利用料を、そちらの研究費から出せるのかなぁ。あ、成立した金額から20%をさっ引いたものを振り込んでもらえばいいのか。それで機関経理できればOKと。