The Usual Disclaimers Apply

CGEモデル分析、ときどきDIY&フライトログ(しばしば比率逆転)

佐久間発電所・周波数変換所(電発)

佐久間の周波数変換所・発電所を訪問。





まずは発電所建屋へ






佐久間第一(350MW、ダム水路式)の発電機室













天龍川水系の発電所を遠隔一括管理




建屋から変電設備、



放水路、緑色の鉄橋の向こう、対岸に佐久間第二(32MW水路式)を望む





周波数変換所(300MW)の建屋へ。





山側(橙色)が50Hzで町田まで、川側(緑色)が60Hzで名古屋まで





遠景、奥が天竜川、右手が上流・佐久間ダム方面






制御盤...とはいえ、普段はここでポチポチ釦操作したりはしないので、会議室になっている。






 60↔50Hz間で、どの方向へ何MW送電するかをスイッチで切り替え。操作盤でわかるように、見学時は最低送電量は30MW(もともと、大口の融通しか想定していなかった)。後日、より小口の送電を可能にするように改良された(はず)。









サイリスタバルブ...残念ながらまったくうまく撮れなかった 。(バルブの現物は電発のwebを見て)





そもそもの水源、佐久間ダム










メモ


50Hzと60Hzの両系統から常に電圧がかかっているので、どちらかの地域で周波数変動が発生した場合には瞬時に融通が可能。



周波数変換のためには電圧が必要。佐久間の場合には周辺に水力があるので常に電圧がかかっていて、したがって、柔軟に運転できる。一方、ほかの2変換所は、供給地域の境目にあるため電源に乏しい。東電の新信濃変換所にはそのような発電所が少ないのでフライホイールを入れている。中電の東清水変換所は、大井川水系の水力に依存する。出水率次第で確保できる電圧が影響されるので、300MWの設備容量をすべて使うことができていなかった(連系線増強後にフルに使えるようになった)。